2008年9月25日木曜日

アメリカ モニュメントバレー バイクde1000マイル9日間 その5

エンジンの回転数を最小限に抑え
オイルの飛散と時間的リミットを気にしながらも
I15を走る。

先ほどのガソリンスタンド店員の20マイル戻れの指示に素直に従っておくべきだったか?

いや必ず街はあるはず!

のせめぎあい。
しかしながらも道路脇はどんどんサビれて行くばかりで
不安に拍車をかける。

先ほど投入したオイルも勢いよく股の間から白煙となって
ふき出されていくのを確認しつつ
不安なまま30分程走っただろうか?
遂に発見!街らしき看板!

Mesquite!

・・・なんて読むんだこの地名。
メスキート?
なんにせよ先ほどの街とは比べ物にならないくらい大きい!

I15から離脱し市街へ。
あたりを見回しつつ街の真ん中を走る街道を走る。
マクドナルド、カジノ、ガソリンスタンド、ホテル、コンビニ。何でもある。

時間が無いのですぐにコンビニに入りたいが
コンビニの店の名前が


TERRIBLE’S・・・勘弁してくれ




一応意味を記しておくが

1 過酷な, きびしい 激しい いやな 骨のおれる  困難な みじめな
terrible heat 酷暑
a terrible task 骨の折れる仕事
2 恐ろしい, こわい
a terrible crime 恐ろしい犯罪.
3 きわめてひどい ひどく悪い ひどくへたで
a terrible mistake ひどいまちがい
a terrible restaurant ひどいレストラン
in a terrible state ひどい状態で
be terrible at baseball 野球がひどくへたである.

が、後に日本に帰ってきて辞書で調べた結果だ。

看板を見た瞬間「それはないだろう!」
「ひどい仕打ちだぜ・・・」
とも思ったのだが背にハラは変えられぬ。
そのままそのコンビニの駐車場へ入ることとする。
ココでもしバイクを停めて
再度エンジンがかからなかったらのことを考え
邪魔にならなそうな駐車場の隅にバイクを停めた。
速攻で駐車場内に設置してあった公衆電話に向かう。
が・・・・ここでもトラブル発生!

自分は海外で公衆電話を使ったことがなかったのだ。

電話をかけるとしたらホテルの部屋にある電話や
携帯でしかかけたことがないのだ。

・・・・どうしろと!?

まずは落ち着いて25セント硬貨を入れればいい事を確認。
投入しようとするが

財布に25セント硬貨は1枚しかない。

もし運よく電話がつながったとして25セントで話せる時間は何分だ?
今の状況を伝え切れる時間分話せるとは思えない。

速攻でコンビニに入り両替を依頼する。

・・・が店員がこの上ないくらいに非協力的!
「トラブってて公衆電話使いたいんだけど2ドルぶん両替してくれないか」
の願いに対して
「何で2ドルも両替すんの?1ドルでいいでしょ?」
と1ドルを返してこようとする。

「マジでゴメン、頼むよ。」と食い下がり、なんとか25セント8枚ゲット。

使える25セント9枚!

再度速攻で公衆電話へ。
日本と同じくコインを投入し受話器を取り、
まずはレンタル屋の電話番号へかけるべく番号を押し始める!
・・・が番号を押してる最中に

受話器からメッセージが流れ始める。

「んっ??今なんて??」いきなりだったので聞き取れず。

どうにも手ごたえが感じられないので
一旦受話器を置いて再トライ。
25セントをいれ受話器をとり、
かける電話番号を確認し、
番号をプッシュしようとしたその時、
受話器からまたもメッセージが流れる。

「*********5****S」

「んっ??今なんて??5くらいしか聞き取れなかった!」

時間がない!

番号がおかしいのかと
別の緊急連絡先に再度かけなおそうとするが
受話器をとるとメッセージが流れてしまう。
金は入れているのにかからない。
しかも25セントが返ってこない。
時間もなくこれはダメだと感じ再度コンビニの店員に
「電話をかけたいんだがかけ方がわからない」
と頼み込み公衆電話のところまで来てもらう。
さっきの店員とは違い少しだけ優しい感じの店員だ。

「まずお金入れて」

と言われたので 25セントをいれ受話器をとる。
するとやはりアナウンスが流れたので店員に
「ほらっアナウンスが流れちまうんだよ」と受話器を渡す。
「本当だ。でもそのまま番号プッシュしてみな」
と言われるがままにプッシュし終わると
やはりアナウンスが流れてしまう。
店員も「なんだろう。私にもわからないわ。お役に立てなくて残念だけど・・・」
と言っている。


TERRIBLE!。


時間がおしい。「わかった。ありがとう。」とあいまいに挨拶をし、
落ち着いてアナウンスを聴いてみることにする。
受話器を取りお金を入れる。


するとなるほど!


「はじめに75セントをいれ、番号をプッシュしなさい」と言っている。
なるほど!目減りしてきた25セントを三枚投入!
初めて聞くアナウンス

「センキュ。」

よっしゃーと同時に番号をプッシュ。

・・・・アメリカ独特の間隔の長い呼び出し音が聞こえる。
よっしゃ!。と思ったが1分程待っても誰も出ない。

こりゃダメかと諦めて受話器を置く。
なぜだ!なぜ出ない!!。
しかし電話のかけ方がわかったので2番目!
緊急時連絡先の電話番号にかけることにした。
番号を押しコール音が4回くらいなったあと

「ガチャ」

と言う音が聞こえた。が瞬間的にいやな予感。
この

「ガチャ」音はひょっとすると・・・

正解。まさかの留守電!!
緊急連絡先が留守電って意味ねぇよ!
しかもお決まりの台詞

「御用のある方はメッセージを・・」が受話器から聞こえる。
(おいおい、携帯ももってない、
いまいち今いる場所さえわかってない、
詳細なトラブル状況をさらに英語でメッセージを残せってか?
おいおい、ひどい事言うじゃねぇか・・・)

瞬時に絶望的な状況を悟り
「これは無理」と判断。
「ピー」と受話器から聞こえたのを確認し。
泣いているかのように
喉から搾り出すように出たオレからの伝言メッセージは


「HELP」


それだけ言い残して電話を切った。ヤバイ!
日も傾いてきたし今日泊まる宿もまだ決まっていない。
気力も体力も限界!汗だくな体で、
キャンプセットなどは持っていないアメリカでの野宿はツライ。

夜、野犬のエサとなるには思い残すことが多すぎる!
完全に参りはしたが諦めたところでどうにもならない。

3番目の緊急連絡先へかけてみる。

3コール程でコール音がやんだ。
この応答はっ!!!留守電じゃねぇっ!!
しかもこの発音はっ!!瞬時に判定!!

自分は日本語で「もしもし」と言ってみた。

向こうからも「もしもし」が返ってきた!!
日本語が通じるじゃねぇか!!


勝った!!


まずはイーグルライダーでバイクを借りたんですが
オイルがひどく漏れている事、
妻のバイクは漏れておらず、
前回借りたときはこんなことはなかった、
50マイル走るごとにオイルが空になるのは正常か?
そして、今つながっている番号は何時までつながるのか?
現在いるところは読み方がわからないMESQUITEと書いてある、
できれば代車を用意してほしい事、
モニュメントバレーに行きたい事。

を早口で一方的に伝える。
するとバイクを借りたのはどこかと聞かれたので、
ラスベガスで借りて
I15を走ってきたことを伝えると、
どうやら向こうではパソコンで地図を確認しているようだ。
話しながらも現在地特定。


MESQUITEと書いてモスキートと読む事を教えてもらう。
続けてモスキートのどこにいるか聞かれ、
逡巡したが答えるよりほか無い。


「テリブルズって言うコンビニにいます、すいません。」


と伝える。
電話口で相手も若干笑っている。
そりゃ笑い事じゃないが笑っちまうよなぁ
などと考えていると
「代車があるか確認してそちらまでお持ち出来るように手配しようと思います。
その公衆電話の番号を教えてください。
一旦切ってかけなおします。」とのたまう。

代車持ってきてくれるのはいいが
公衆電話にかけるだと?

それ無理っぽくね?

日本でも公衆電話が鳴っているのは何回か見たことはあるが。
それってかなりリスキーではないか?

一旦その方式で連絡を待つが、
10分たって進展がなければ再度こちらから連絡をすること、
1台だけではなく

横にあるもう一台の公衆電話の番号も念のため伝え

両方にかけてみてもらう事を決め電話を置いた。


その後5分程してから非常に小さい音で
公衆電話が鳴るのは聞こえたが
受話器をとっても声は聞こえなかった。

そして
すぐ後には隣の公衆電話がなったが
話はできなかった。

あぶあぶ。

さらに5分程してから
再度こちらから電話をかけると

もう17時廻っているので店はしまっている事、
代車を確認するために人を店に戻らせている事、
その確認が済み次第再度連絡を取りたい事、
公衆電話はやはり使えなかったので
コンビニの電話にかけるようにしたいという事が告げられた。

しかしながら

どれだけこのコンビニの店員が ”非協力的”かを切々と語り、
断固拒否したいと告げたが、
そこをなんとかお願いしてください
と、さらに押し切られた。
渋々電話をボックスに置き
回線をつないだままにしてコンビニ店内に走り、
状況を説明し番号を聞いたところ
「いいけどほんの少しの時間にしてよね」
と言われ、殺意を感じながらもコンビニの電話番号ゲット。

公衆電話に戻り、やっぱり非協力的であったことと
コンビニの電話番号を伝え一旦回線を切った。
ひとまずなんとか目処が立ったところで振り返ると
妻はこのトラブルの一部始終をカメラに撮っていたようだ。
おいおいこんなカッコ悪いところ撮ってんじゃねえよ!
と思ったがこれがかなりよく撮れている。





妻に状況を告げ
店員に店内で待たせてもらうことにした。
30分ほどしてから店の電話が鳴り、連絡が入る。

代車があったので既にそちらへ向かう準備に入っている事、
どこかレストランにでも入って待っていてくれ、と言うことを告げられる。

しかしながら代車はありがたいが
レストランで代車到着まで待っていたとして
そこから宿探しになったら21時をまわるであろう。

ホテルを探し、ホテルの部屋に連絡を入れる方式でどうかと提案。

ホテルが決まったら再度こっちから連絡することで決着。
一旦電話を切り、コンビニ店員にこの上ない感謝の言葉を述べ
コンビニを後にして

バイクのエンジンが再度かかる事、
まだ少しだけなら走れそうな事を確認、

街の中にある大きめのモーテルをめざし動き始めた。
モーテルの車寄せに到着し

カウンターで今日泊まりたい事と
料金はいくらかの確認、
空きがあるかの確認をし、
難無く今日の宿泊先、電話番号もゲット。1室2人で64$。

部屋が決まったので
部屋番号を伝えるため電話をかけようとするが

ホテル敷地内にある電話はなぜか赤い。

さっきのコンビニの公衆電話は黒だったのに!!
しかもさっきの公衆電話では75セントだったのに
今度は「1ドルを入れてから番号を押せ」と言っている。

しかもさっき覚えた手順で電話をかけようとするが
どうもうまくいかない。

仕方なく先ほどの酷コンビニまでバイクで行き
電話をかけ部屋番号を伝えることができた。

バイクを再度回し一旦駐車場にいれ部屋に入ると、
いい加減腹が減ったので

今日の晩ゴハンを買出しに行くことにし
歩きで街を散策し
見つけて入ったコンビニはあまり品揃えが良くなかった。

結局あのコンビニ「テリブルズ」で買い出しするハメになってしまった。

しかし先ほどから酷評につぐ酷評のテリブルズだが、
日本では行列に並ばないと買えない

あの「クリスピークリームドーナッツ」

がなんとラック形式で販売しているのだ!!もちろん行列なんか無し!

しかも日本にはないメイプルシロップドーナッツなどもある!

「どんな晩メシだよ。」

と突っ込まれそうだが今宵の晩メシはドーナッツに決定!!!


後は忘れてはならぬビールも購入。
部屋に戻り夕食にすることとした。
しかし

旅の代名詞ビール

は代車の引渡しが残っているので
完全勝利するまではお預け。

20:40頃部屋に連絡が入り
このホテルの車寄せに台車が到着したことが告げられる。

たった1日しか相棒でなかった
グレーのハーレー「グレ夫」を再度動かし
車寄せに行くとピックアップトラックの荷台にありました!
青いハーレーダビッドソン!!


今日の昼にやった
レンタルバイクを借りるときの儀式、

「傷チェック」

で、あらゆるところに傷を発見し、
指摘してバイクの交換完了!!
調子はよさそうだ。
グレーのハーレー「グレ夫」に別れを告げ
青いハーレーにまたがり部屋に戻る最中

(青いハーレーだから名前は「ブルーサンダー」か
「ブルーバレット」とかにしてやろう・・・)
と考えながら部屋に入り、

妻に「青いバイクだから名前なんにしようか?」

と告げると

「アオタ!!青いに太いで青太!!」

と言っている。

ブルーサンダーかブルーバレットは即却下・・・

ビールで完全勝利を祝い
やっと23時頃就寝。1日目終了!!
長い1日だったぜ!!zzz・・・

↓が青田到着時のムービーです

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